シニア世代の女性が婚活を考え始めるきっかけは人それぞれです。体力の衰えを感じ始めた、頼りにしていた両親が弱ってきて逆に頼られる側になった、このままひとりで老後を迎えるのは寂しい、など。老後を現実的に想像できる年齢になり、ひとりでいることに不安を覚えた女性が、人生を共に歩んでくれるパートナーを見つけたい、と切実に願う例は少なくありません。

婚活イベントに参加することで人との交流を楽しみたい、心を許せる異性のお茶飲み友達が欲しい、など婚活を気楽にとらえ、結婚が目的というよりは婚活そのものを楽しむ方もいます。その結果、相性の良いパートナーが見つかればラッキーといったところでしょうか。

シニア世代の婚活にはどのようなものがあるのか、婚活を成功させるためのポイント、パートナーと出会った後の対応など、シニア世代が幸せになるための婚活について考えていきます。

シニア世代の婚活方法とは?

シニア世代に特化した婚活サイトや結婚相談所では、昔ながらの1対1のお見合い形式からユニークな婚活イベントまで、様々な方法で出会いの場を提供しています。いくつか例を挙げてご紹介します。

パーティ形式

一流ホテルの会場や、カジュアルなレストランなどで行われるパーティ形式の婚活イベントです。メリットとしては、一度にたくさんの人と出会えること、自分の好みに合った会場を選べることなどが挙げられます。初対面の人とでも気楽に話せる社交的な方におすすめです。

日帰りバスツアー

観光名所を周ったり、ビール工場を見学したり、と趣向を凝らしたバスツアーが企画されています。「婚活」という要素を除けば、プチ旅行と変わらないため、楽しみながらパートナー探しができる点が魅力です。旅に出ると気分も開放的になりますから、男性を前にすると緊張してしまうタイプの方に向いています。

ハイキング・散策イベント

桜や紅葉の季節に、大自然の景色を満喫しながら婚活できるという、シニア世代には人気の企画です。気持ちの良い風、美味しい空気のなかで、一緒に汗を流して歩いていると自然に会話も弾みます。型にはまった婚活は苦手、沈黙が苦痛という方や、ウォーキングが好きな方は、一度参加されてみても良いかもしれません。

ゴルフコンペ・そば打ち教室・珈琲教室など

共通の趣味がある人を人生のパートナーに選ぶ方は多いです。同じ趣味があれば自然と会話も弾みますし、楽しい時間を共有できるためです。そのため「趣味」をテーマにした婚活イベントは人気があるうえにカップルの成立率が高くなります。趣味の教室で和気あいあいと初対面の男女が談笑している姿は微笑ましいですね。

1対1のお見合い形式

大勢の人の中に入るとうまく話せなくなってしまう方や、婚活に短期決戦で取り組んでいる方が選ぶのが、1対1で男性と話せるタイプの婚活です。プライベートな空間で、じっくりと相手を観察できるため、相手のことをより深く知ることができるというメリットがあります。

婚活で気を付けたいこと

笑顔

婚活に参加した男性から「女性がまったく笑ってくれなくて嫌な思いをした」という声を聞くことがあります。やはり第一印象は大切です。婚活経験の少ない方は、緊張のあまり笑う余裕がない場合もあるでしょう。それでも、多少引きつっていても構わないので、男性と挨拶するときは笑顔を大事にしてください。優しい男性なら“こんなに緊張していても、頑張って笑ってくれているんだな”と感じ取ってくれるはずです。

プロフィール写真で頑張り過ぎない

プロフィールに載せる写真は最高に写りの良いものを!と気合が入り過ぎてしまうのも良くありません。なるべく普段のメイク、普段のヘアスタイルを心がけてください。なぜかというと、素晴らしいプロフ写真を見て過度な期待を持った男性は、少々の美人が出てきても驚きません。実際に会った時に男性からがっかりされる確率が高くならないよう、あくまで等身大の写真を選んでください。

絶対に譲れない条件を決めておく

あなたにとってパートナーに求める絶対条件とは何でしょうか。「バツイチは許せるけれど、子持ちは遠慮したい」「年収は○○以上」「今のライフスタイルを維持したい」「介護が必要な親がいる人はパス」など、初めにこれだけは譲れないという条件を決めます。そして、それ以外のことについては、条件をゆるめたり妥協したりすることが、婚活を成功させる近道です。あまりに高過ぎる理想は結婚を遠ざけてしまいますので、絶対条件をクリアしていれば、その他のことには目を瞑る勇気も必要です。

アピールのし過ぎは禁物

気合が入り過ぎて、男性に自分をがんがんアピールしてしまう人がいます。積極性があって良いのかと思いきやこれは逆効果です。婚活パーティでは、優しげで穏やかな雰囲気の女性が人気のようです。男性からすると、どんな自分でも受け入れてくれそうな印象を受けるのでしょう。自分の話をするよりも、相手の話に耳を傾けるよう心がける方が立派なアピールになります。

欲張り過ぎない

婚活をして何人かの男性に会い、“この人なら良いかもしれない”という男性に巡り会えたとします。しかし、人によっては“この人よりももっと良い人がいるかも知れない”と考え、せっかくの良縁を逃してしまうケースがあります。婚活が長引くほど迷いが生じてきますから欲張り過ぎは禁物です。

パートナーを見つけた後の対応について

いきなりの「結婚宣言」はNG!

良いパートナーに巡り会えた嬉しさのあまり、自分の家族にいきなり「結婚(再婚)します!」と宣言するのは待ってください。例え家族があなたの婚活のことを知っていたとしても、あなたの結婚や再婚が現実味を帯びると、動揺してしまう場合もあります。家族をいたずらに不安にさせると、あなたのパートナーに対して拒絶反応を起すことがありますので、家族への報告は慎重に行いましょう。

彼との交際が安定して、お互いに結婚の約束をはっきりと交わしてから、家族には彼のことを少しずつ話すようにしてください。

すぐに結婚に結びつかないこともある

ここで、ひとつの例をご紹介します。

K太さん(60歳)とS美さん(58歳)は、ある婚活パーティで知り合いました。趣味が同じということもあり、すぐに打ち解けて、交際をスタートさせます。その後の交際も順調で、入籍したいという気持ちをお互いに持っていたのですが、ここで“待った”がかかります。K太さんは妻と死別後、長男(17歳)と2人で暮らしていたのですが、長男がS美さんとの同居を嫌がりました。S美さんのほうも、介護が必要な80代の母親を抱えていて、いまのライフスタイルを変えるのは難しい状況です。そこで2人は入籍せずに、事実婚という形を取りました。K太さんがS美さんの家に週に何度か通う生活を送ることになったのです。入籍の目途は立っていません。

シニア世代になると、色々なものを背負いながら生きている人がほとんどです。せっかくパートナーが見つかってもすんなり入籍とはいかず、事実婚や通い婚の形を取るケースもあります。

まとめ

シニア世代の婚活の実態についてご紹介しました。何でも相談できる、他愛ない事で笑いあえる、そんな異性と出会いたいという思いに年齢は関係ありません。自分の老後が見えてきたシニア世代のほうが、若い人達よりも、その気持ちはより切実でしょう。「もう年だから」と思わず、幸せになるための婚活で、生涯をともにできるパートナーを見つけてくださいね。